「このままではうちの子の勉強がマズイ」と感じた場合、ご両親はどのような対策を取れるでしょうか。
ベイタウンで一番多いのは「中学受験直前に実力が足りない」です。ついで「中学受験用の塾についていけない(分からないところが溜まっていってしまう)」ですね。
その他には中学・高校での定期テスト対策や大学受験などがありますが、どんな年代の子供であっても、本人の勉強だけに任せていては塾(学校)の進度についていくのが不安だという場合、ご両親が取りうる選択肢としては主に5つあると思います。
1から5へ進むにつれて、お金がかかり、ご両親にも覚悟も必要になります。コストを重視するならば、低い段階で済ませ、高い段階への延焼を防ぎたいものです。
1の「お説教」はほぼ効果がない
もう十分にお説教はしているでしょう。何度言っても、より強く言っても、悪影響こそあれ、成績が改善することはありません。ご両親が時間・覚悟・お金・手間をかけて、取り組む姿勢を見せることがなければ、何も変わりません。
2の「親が教える」は最高だが、難しい
「親が教える」は、最高のオプションです。子供は親が出来ることは自分も出来るようになる・ならねばならないと信じます。自然と勉強への意識も高まります。
ただしご両親が教えるのは現実的ではない場合があります。仕事の合間を縫って親が教えようとしても、子供が言うことを聞かなかったり、覚えが悪ければイライラしてしまいます。また単純に親が問題を解けないという場合、あるいは解けたとしても良い教え方が分からないという場合が多いです。加えて、親の前で長時間座って勉強できる子供はあまりいないでしょう。親が子供を怒鳴りつけたりして、以後「パパ・ママとの勉強は嫌だ」と拒否されてしまうこともあります。
ご両親に十分な時間的・精神的余裕があれば良いのですが、現実的には難しいでしょう。
3の「塾の質問教室に行く」はアクティブな行為だが、時間効率が悪い
塾に通っている生徒にとっては、「塾の質問教室に行く」は最初に試してみるオプションです。良い所は
悪い所は
分からない所が1個か2個で、生徒が自分で質問を整理して臨めるのであれば、最高の選択肢です。質問教室の混み具合や担当の先生のクオリティに左右されるので、ギャンブル的要素もあります。
4の「個別指導」は個人的に一番お勧めできない
個別指導を謳っていても、先生1人に生徒2人というのは、一番危険な指導形式だと思っています。僕自身、学生時代に個別指導でアルバイトしていたこともありますし、家庭教師として兄弟2人を同時に教えたこともありますが、これは一番成果が上がりにくい勉強方法です。
長所から言うと
短所は
悪いことをたくさん書きましたが、僕自身の経験を踏まえた本音です。ただし1対1の個別指導で、先生のクオリティが高ければ、何の問題ありません。個別指導でも時間帯によっては1対1にしてもらえることもありますし、室長は能力が高い場合が多いので、室長に見てもらえるのであれば問題ないでしょう。
コストを抑えつつ、そこそこの理解度(成果)でいいので、決まった時間生徒を預かってもらいたい、というニーズがハマれば、2対1の個別指導も良いでしょう。
5の「家庭教師」も万能でない
悪い所は
良い所は
疑問点を解決するのに手っ取り早く効率が良いですが、値段が高いということですね。どうすれば一番効果が出るのか考えて、生徒の自立性を損なわないように利用すべきだと思います。
結論:個別指導VS家庭教師
結局は、生徒との相性や、担当の教師のレベル次第ですが、一般に2対1の個別指導はオススメできません。上記リストの1~3までで何とか頑張って、それでも問題が解決しないのであれば、個別指導の半分の時間で良いので、家庭教師に頼んだ方が良いと思います。
個別指導に行って半分勉強して、半分ボーッとしているくらいならば、家庭教師で集中して、余った時間は読書するなり、外で遊んだ方がずっと健康的です。
いかがでしょうか。自分が家庭教師なので贔屓目になっている部分もあると思いますが、宣伝のつもりでなく正直な考えを書いたつもりです。
どの形式も一長一短がありますが、子供の様子をよく見て、ご両親がバランスのよい判断をしてあげることが大切だと思います。