中学受験直後の勉強について

中学受験の結果が出始めていますね。昨日は稲毛の合格発表で、僕の指導した生徒も合格を頂けたとのことで一安心しています。

志望校に合格した生徒も、残念な結果に終わった生徒も、大切なのは中学からの勉強です。これは本当です。僕自身、地方出身者なので、中学受験はありませんでした。首都圏の小学生を見ていると、僕の小学校時代よりずっと勉強しています。ですが、中学・高校で尻すぼみになる生徒が多いです。僕の中学・高校時代より勉強していると思える生徒には滅多に出会えません。

中学入試が終えた子供は、何を勉強してよいか分からなくなって、宙ぶらりんになってしまいます。ここでうまく導けるかが大学受験を大きく左右するんですよね。そして本当に大切なのは中学受験ではなく、大学受験(あるいはその先)なんだということを分かってもらいたいです。中学に上がるタイミングで、勉強習慣・生活習慣が崩れ、スマホを買ってもらったりして、どこまでも堕落してしまうことがあります。そうなると中学受験の頃の調子を取り戻すのは、高校2年生くらいになります。徒らに危機感を煽っているわけではありません。僕はそういった中高生をたくさん指導してきました。一度軌道から逸れた生徒をまっとうな生活に戻すのは本当に大変です。

受験勉強で疲れ切ったお子様にすぐに勉強させるのは可哀想だ、とおっしゃるご両親もいます。でも僕はそうは思いません。『勉強できるのは幸せ』なんです。確かに親が無理やりに理不尽な勉強を課せば可哀想ですが、逆に言えば「中学受験も終わったんだから当分勉強しなくていいよ」「いくらでも好きに遊んでいいよ」と言って、一日中スマホをいじっていることが許されたとして、それが子供にとって幸せでしょうか?

「受験も終わったんだから、お友達と公園で思いきり体を動かして遊んで欲しい」と思うご両親もいるでしょう。友達と外を駆け回るのは12歳の子供にとって健康的でしょう。でも現代の12歳はそんなことをずっとしてはいません。どこかに座り込んでゲームをします。女の子であれば友達とずっとラインするでしょう。ご両親の世代はそうした文化がなかったので想像しにくいかもしれませんが、実際そうなのです。「うちの子はそういうことにはあまり興味がないから」と思っていても、子供同士でそういった文化はすぐに広まります。小学生の時はけん玉や将棋や歴史やハリーポッターが趣味で、一生懸命受験勉強をしていた生徒が、中学に上がると、最新のスマホゲームを周囲の子供に教えてもらい、ラインを使いこなし、親のスマホ制限など軽々突破するようになるんです。これは優秀な生徒でも例外ではありません。

話が逸れましたが、受験後すぐに今後の勉強の指針を立てて、動き始めたほうがいいです。生徒もご両親も、受験の時のような無理をする必要はありませんが、毎日規則正しく勉強できる環境を作ってあげるのが大切です。そしてそれは全然可哀想ではありません。

さて・・・前置きが長くなってしまいましたが、受験が終わった小学6年生は何を勉強していいのか分からなくなります。一生懸命に受験勉強をしてきた生徒は、習慣的に中学受験の教材を開いて勉強しようとする場合もあります。ですが、本当に意味があるのか分からなくなって、やがてやめてしまいます。実際中学受験の教材を続けてもあまり意味はないでしょう。新たな目標をたてて、そのための教材を用意してあげたほうがいいと思います。

当面の目標は

  • 1学期の中間試験で学年上位をとること
  • 英検4級を取る
  • 漢検や数検を取る

 

教材の類としては
  • 通信教育の先取り教材(英語と代数)
  • 塾の中学準備講座を受講する(多くの塾が開講しています)
  • 英語と代数の問題集
  • 余裕があれば英会話

 

勉強習慣としては
  • 本をたくさん読む
  • 英単語の綴りをたくさん覚える
  • 代数と英語の問題集を解く
  • 英検・漢検・数検の勉強

 

基本はこんなところだと思います。英語と代数の問題集は毎日●ページ解くというように決めるといいでしょう。英単語も毎日●個と決めて勉強する癖をつけるといいでしょう。読書習慣は大切です。

そして何よりも大切なのが『勉強の中心は学校』ということです。中学受験では小学校が役に立たず、むしろ足枷だったかもしれませんが、中学生・高校生の勉強の中心は絶対的に学校です。たとえそれが第一志望の中学校でなかったとしても、学校の授業をおろそかにしては成績は下がる一方になります。学校に遅刻していないか、授業をしっかり受けているか、ノートをとっているか、宿題を出しているか、小テストの点数は取れているか、定期テストで上位を取れているか、をチェックする必要があります。当たり前のことばかりですが・・・ もし問題があれば早急に手を打ちましょう。

また話が逸れてしまいましたが、受験がひと段落したら、早速新しい勉強習慣作りに着手しましょう。受験が終わり、生徒よりもむしろご両親が疲れてきっていると思いますが、お子様の勉強の世話をするのもあと少しです。

中学受験が終わり塾も学校もないという時期に、家庭教師を試してみるのもいいと思います。『目標を与える』『中長期的な勉強計画を立てる』『勉強習慣をつける』といっても、ご家庭内だけでアクションを起こすのは意外と難しいものです。ご依頼頂ければ、教材や塾のご相談に乗り、教科を問わず中学の勉強の準備をし、英検・漢検・数検の対策もいたします。割引キャンペーン中でもあるので、ご検討ください。

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