2023年の受験が終わって半年経ちました。
指導が詰まってサイトの更新もままならない日が続いており、指導・合格記録を書くのが難しいのですが、そろそろ進めていきます。
受験直前の短期指導も含め、今年は千葉で受験をした生徒が6人いました(その他都内の生徒がいます)。
A君は今年唯一の都内在住の生徒で、開成・渋幕に合格しました。この生徒は元々優秀でSAPIXで上位をキープする生徒だったので、順当な合格でした。
4年の途中から指導し、SAPIXの授業の算数の分からない所(応用問題・入試問題に挑戦・頭脳トレーニングなど)のみを一緒に解きました。SAPIX偏差値60~72くらいの場合は、基本的な問題は塾での授業と自分の勉強でこなせます。難しい問題も時間を掛ければ自分でできるはずですが、分からない問題が出てきた時に、複雑な解説を読み解いたり、動画を見たり、残しておいて質問教室に行ったりというのはどうにも効率が悪いです。A君はSAPIXの教材を隅々まで解いて、消化できていないものは繰り返し解く子だったので、いつも勉強時間が不足していました。そうした状況の中、難しい問題は最初から手をつけないでおいて、僕が指導に行った時間に一緒に解き、出来なければその場で解説してその場で完結させるという形に落ち着きました。
余裕のある時期には算数オリンピックの問題を解きました。算数オリンピックの予選を突破し、ファイナルでも優秀な成績を収めました。下の画像は今年の生徒のものですが、予選を突破すると以下のような重厚感のあるファイルと少し安っぽい認定証が貰えます。アルファでもトップクラスの子には、忙しい時間の中でも算数オリンピックにチャレンジすることをおすすめしています。
理科と社会は苦手なものが出てきた時のみ、範囲を絞って一緒に勉強しました。国語に関しては、指導時間が限られていたこともあり、読書のアドバイスが中心になりました。もともと読書習慣がなく、塾のテキストを読むだけだったので、それでは入試に出題される格式の高い文には対応できないと伝え、おすすめの中から選んで読んでもらうようにしました。
基本的には塾と家庭での勉強で完結している生徒に、さらに何を与えられるかという指導になりましたが、生徒と週2時間の勉強を続ける中で
というスタイルが確立されました。
1月に順当に市川・渋幕が合格していたことで、2月は安心して開成に臨むことができました。
渋幕のレベルがどんどん上がっているので、渋幕さえ合格していれば、開成受験でたまたま調子が悪く不合格でも、受験全体として満足してよいと思います。ただしA君の場合は鉄緑会に通うことを決めていたので、開成に合格できたことは、通塾時間の短縮という観点から大きな意味がありました。