ベイタウン近辺(千葉)の中学入試日程のまとめ (2021年度)

まずは一覧にしておきます。(秀英は去年と同じと仮定)

  • 1/20 秀英(午後特別入試)市川(第一回)
  • 1/21 千葉大附属東邦大東邦(前期)
  • 1/22 秀英(第一回)渋幕(一次)
  • 1/24 市立稲毛
  • 2/2 秀英(第二回)渋幕(二次)
  • 2/3 東邦大東邦(後期)
  • 2/4 市川(第二回)




① 市立稲毛中の入試日程

市立稲毛中の入試の日程が発表されていましたね。6/3付になっていますが、6月の時点では掲載されていなかったと思います。公式サイトはこちら。

  • 入試日が1/24となっています。

 

② 千葉大学附属中学の入試日程

千葉大附属も発表になっています。公式サイトはこちら。

  • 入試日は1/21となっています。

 

③ 昭和秀英中の入試日程

秀英の募集はまだ出ていませんが、去年は以下のようでした。公式サイトはこちら。

秀英の入試日(去年・2020年度)

午後特別入試 1/20

第一回 1/22

第二回 2/2

 

④ 市川中の入試日程

市川も発表済です。公式サイトはこちら

・第一回は1/20、第二回は2/4となっています。

 

⑤ 東邦大東邦中の入試日程

東邦大東邦も発表済です。公式サイトはこちら。

 

  • 前期が1/21、後期が2/3となっています。

 

⑥ 渋谷幕張中の入試日程

日程は発表済です。公式サイトはこちら。

  • 一次が1/22、二次が2/2となっています。

 

入試日程のまとめ

以上まとめると(秀英が去年と同じだと仮定

  • 1/20 秀英(午後特別入試)市川(第一回)
  • 1/21 千葉大附属東邦大東邦(前期)
  • 1/22 秀英(第一回)渋幕(一次)
  • 1/24 市立稲毛
  • 2/2 秀英(第二回)渋幕(二次)
  • 2/3 東邦大東邦(後期)
  • 2/4 市川(第二回)

帰国生入試などは含んでいません。実際に公式サイトで確認お願いします。

SAPIX偏差値が55~であれば青い日程、50以下であれば緑の日程、を参考にすればよいと思います。もちろんもっと偏差値を下げる、あるいは都内の学校も考慮すれば、バリエーションは増えてきます。

基本的に千葉入試は1月中に終わると思って良いと思います。二回目や後期は合格者が少なく、レベルも高くなるので(1回目に失敗した上位陣が下りてくるため)、現実的ではありません。

優秀な生徒は1/20の市川か1/21の東邦大東邦を何がなんでも合格し、後は渋幕にチャレンジという流れでしょう。

市川や東邦大が難しすぎると感じる生徒は秀英を基本に据えることになります。秀英に加えて公立を考慮するといいでしょう。千葉大附属(国立)や市立稲毛は、公立ですが、進学実績を考えるとお得な学校と言えます。この中では偏差値が低めでも入るチャンスがあり、学費も安いです。ただし、私立の学校とはまったく入試問題の傾向が違うため、特別な対策が必要になってきます。

また中学受験の勉強を特にしていない生徒が、公立一貫校を『一応受けてみる』という場合があると聞きます。ですが、塾・個別指導・家庭教師に全く教わっていなかったり、小学校の勉強が難しいと感じる生徒は、ノーチャンスです。いくら『特別な知識がいらない入試』といっても、思考力や記述力や、その元となる知識が必要です。受けるつもりがあるのであれば、遅くとも夏には対策を始めましょう。


2020年夏の指導状況

こちらのサイト・ブログの更新が滞っていますが、忙しく指導を継続しています。

 

オンライン授業について

感染症の影響で半分ほどはZOOMでの授業をしています。小学生でも問題なくオンライン授業が出来ています。

 

指導学年や指導内容について

今年は小学6年生の生徒が特に多く、5人を見ています。4人がサピックスで、1人が早稲アカに通っています。サピックスの生徒が多いのはいつもですね。海浜幕張校だけでなく、都内の生徒もいます。他には小学3〜高校3年生まで様々です。

1回2時間で週1か週2で指導しています。小学6年生の志望校は渋幕、早稲田中、秀英、市川、市立稲毛、千葉大付属などです。千葉県内での志望校は毎年似たところになりますね。

 

ベイタウンから通う狙い目の中学校

渋幕を目指す、あるいは市川・秀英・東邦大東邦あたりに確実に合格できる生徒はよいですが、SAPIXで真ん中より下のクラスにいると、千葉県内で目指す中学校が限られてきます。

かと言って、都内で適当な学校まで通うのも遠いですし、公立に行って高校受験するのも不安があるので、どうしてよいか困ってしまいますね。実際、そういう生徒を見ることが多いです。

一つの方向性としては、『私立は秀英に絞る、公立の稲毛と千葉大附属を受ける』というものです。同じ公立でも稲毛は市立で、千葉大附属は国立なので、併願が可能です。これは2校に電話して確認しています。ただし、千葉大附属と秀英の入試日が重なっているので、秀英の第一回入試は受けられなくなるかもしれません。まだ公立の2021年入試が正式に発表されていないですが、おそらく今年もそうなると思います。(追記:今年は入試日が重ならなさそう)秀英は別の入試日もあるので、そちらは受験できますが、合格人数が少ないです。

稲毛の勉強をしっかりした上で、千葉大付属と秀英(第1回)は勉強の様子を見て、受かりやすそうな方を受けるというという形になります。

 

稲毛や千葉大附属は特殊な対策が必要

市立稲毛は人気ですが、一般的な塾ではそれほど対策してくれない(SAPIXでは全くしない)ので、家でしっかり対策する必要があります。稲毛の過去問や他の公立校の過去問を解くのが良いと思います。

千葉大附属はプレゼンやディベートが追加されるようで、こちらは市進などの対策講座を受けることが必須になると思いますし、生徒の性格によって向き不向きがあります。そうした形のコミュニケーションが得意な子であれば、塾の偏差値が低くても、合格できる可能性があるでしょう。

とはいえ、稲毛や千葉大などの公立校であっても、4教科の基礎学力はとても大切で、その土台がないと、思考力問題や複合問題に手も足も出ません。夏休みくらいまでの塾の勉強はしっかりフォローしておく必要があるでしょう。

公立中の勉強法について詳しくはこちら→私立稲毛に合格した指導例

オンラインでの家庭教師授業を開始

感染症の広がりで、学校や塾が休みになり、勉強が進まない生徒が多くなっています。

そのため家庭教師の依頼が増えていますが、一方で生徒と教師が対面することに衛生的な問題を感じるご家庭もあります。

そこでベイタウンチューターでもオンラインでの授業に対応することにしました。最近の子供はWEBやコンピューターに慣れており、オンライン授業にも適応できます。

興味のある方はメールにてお問い合わせください。

2020年の受験報告①

今年は小学5年生の指導が多く、受験生が少なめでした。その分、来年は中学受験だけで4人が確定しているので、大変な年になりそうです。

今年の千葉の受験としては、市川・秀英の指導をしました。受験直前の過去問対策という形で、それほど期間は長くなかったのですが、1月の学校を休んでいる期間は週3ほどで指導をしました。

この生徒(Aさんとします)は千葉以外の学校は考えておらず、早い段階からバリバリ受験勉強をしてきたというタイプではありませんでした。もともとご両親も中学受験をさせなくてもよいとのお考えだったようですが、6年生になって本人が受験してみたいと言い出したので(友人の影響から)、春から塾に入り、受験直前には僕に依頼を頂きました。

塾での勉強期間が短かったこともあり、偏差値はまったく足りていませんでしたが、Aさんは市川・秀英のどちらかに合格できなければ、公立中に行くと決めていました。

本当は遅くとも5年生の最初から塾に入り、志望校をある程度決めて、その偏差値まで持っていけるように長期的な視野で勉強すべきですし、偏差値を大幅に上回っている学校ばかりを目指すのは、生徒にとっても可哀想です。塾での6年生の平均偏差値と比べて、上は5くらいまで、偏差値より下の学校も同じくらいの数受けるというのが良いと思っています。しかし、ご両親や生徒本人にも譲れないランクというものがあるのも事実です。

Aさんは偏差値にして10くらい足りていませんでした。そういった場合、やはり過去問対策はとても大切です。というよりも、5年の内容からやり直している時間がないのは明らかなので、過去問をやりこむ以外は希望が見えません。「いずれにしてもチャレンジ校なんだから、できるだけ頑張ってどのような結果になっても後悔しないようにしよう」と決めて頑張りました。

赤本を一通りやった後は、古い過去問も入手してたくさん解きました。頻出分野で苦手なものは、塾のテキストに戻って指導しました。Aさんは塾のやり方に染まっていなかった分、吸収は早かったですし、こちらから言わなくても、自主的に苦手分野のノートを作ったりと、勉強に対して積極的な子でした。友人に触発させて、自分から勉強すると決めていた分、やらされているという感覚がなかったのが良かったのかもしれません。

第一志望の市川は残念ながら不合格だったのですが、昭和秀英は合格を頂きました。市川で失敗して本人は落ち込んでいたのですが、ご両親は「本人の希望通りの受験をし、できる限りのサポートをしたのだから、どのような結果になっても受け止めるしかない」と超然とされていました。

色々な要因と幸運も重なり、秀英に合格を頂けましたが、本来は勉強は長期的な視野で行うもので、中学に入ってもこの頑張りを継続しようね、という話をしてAさんの指導終了としました。

2021年度の中学受験に向けて、あるいは他学年の指導も現在受け付けています。今年は受験生が少なかったこともあり、指導終了の生徒が少なかったので、5,6月には指導枠が埋まる予定です。家庭教師の指導が気になる方は、無料の体験授業をしていますので、ぜひ試してみて下さい。

現在の指導状況と新年度の指導受付開始

最近は、平日は夕方〜深夜まで、土日は朝〜深夜まで、休みなく指導で埋まった状況です。娘が小さいことや、引越し(ベイタウン内)もあり、毎日忙しく過ごしています。

 

現在の生徒は

  • 小学2年生:新学年から四谷大塚入塾を考えている(国語と算数)
  • 小学4年生:SAPIX(国語、たまに算数)
  • 小学5年生3人!:SAPIX(4教科全て)
  • 小学5年生::早稲アカ(理科と算数)
  • 小学6年生:SAPIX(4教科全て)⭐︎
  • 中学1年生:定期テスト・塾のテスト対策(英語や数学を中心に理社も)
  • 中学3年生:慶應ニューヨークを受験予定(英語と数学)⭐︎
  • 中学3年生:私立の中高一貫校、赤点を回避し、中学から高校への進学基準を満たすための勉強(全教科)⭐︎
  • 高校2年生:有名私立大学の附属校、英検2級を目指す
  • 高校3年生:中学受験から継続して指導、有名難関進学校、早慶受験(英語)⭐︎

教科やレベルを限定していないためにバラエティ豊かです。サピックスの生徒が多いのも相変わらずです。

 

2月の受験が終わると、上記の僕の生徒のうち4人が指導を終了し、継続する生徒も指導日が変わります。それに合わせて少し早いですが、来年度の生徒の受付を開始しました。

既に体験授業を済ませ、新年度から新しく指導することが決定している生徒が2人いて、お問い合わせを受けている生徒も3人ほどいる状態です。

個人的な負担の軽減という点からも、ベイタウン近辺の生徒を優先したいのですが、4月までには全てのコマが埋まる可能性が高いです。

実際に指導開始するのが4月以降という場合でも、今のうちに体験授業をして、正式なお申し込みを受ければコマを押さえて頂けます。特に来年度の受験生で「家庭教師が必要かも」とお考えのご家庭は、早めに手をうっておかれることをお勧めします。僕に限らず、夏以降は希望に添える家庭教師が少なくなると思います。

夏休み期間中の指導

今年は特にサピックスの生徒が多く、5年6年ともに複数人を指導しています。

夏休みはサマーサポート・サマーサピックスがどんどん配られて、定着する間も無く、次の授業がやってきますよね。疑問点があっても、それを解決している時間がなかなか取れず、そのままになっている生徒も多いと思います。

そうした生徒が多いこともあって、僕も臨時の授業が多くなっています。「分からないところが溜まってしまった」「宿題が終わらない」という生徒の所に、日々通っています。

僕自身の予定が空いていれば、直前のお申し込み・1時間の指導でもお受けしています。

info@baytown-tutor.comまでご連絡ください。

 

中学受験に追われていない生徒は、「夏休みの宿題を早めにしっかりやること」「毎日の勉強習慣を崩さないこと」。このために指導している感じです。

宿題は心を込めてやってこそ勉強になるものです。やっつけにならないよう夏休みの宿題をチェックしています。

毎日同じ時間に僕がお邪魔している生徒には、決まったスケジュールで勉強することで、生活習慣が崩れがちな夏休みのタイムスケジュールの中に、規律を与えられているのではないかと思います。

 

夏休みも終盤、お出かけなども終わったと思います。あとは学校の宿題と塾の勉強。「宿題は心を込めて!」「塾の勉強は曖昧な所を残さない!」を心がけていきましょう。

家庭教師と個別指導の違い

「このままではうちの子の勉強がマズイ」と感じた場合、ご両親はどのような対策を取れるでしょうか。

ベイタウンで一番多いのは「中学受験直前に実力が足りない」です。ついで「中学受験用の塾についていけない(分からないところが溜まっていってしまう)」ですね。

その他には中学・高校での定期テスト対策や大学受験などがありますが、どんな年代の子供であっても、本人の勉強だけに任せていては塾(学校)の進度についていくのが不安だという場合、ご両親が取りうる選択肢としては主に5つあると思います。

  1. お説教で「もっと勉強しなさい」と言う
  2. 親が教える
  3. 塾の質問教室に行く
  4. 個別指導教室に通う
  5. 家庭教師を雇う

1から5へ進むにつれて、お金がかかり、ご両親にも覚悟も必要になります。コストを重視するならば、低い段階で済ませ、高い段階への延焼を防ぎたいものです。

 

1の「お説教」はほぼ効果がない

もう十分にお説教はしているでしょう。何度言っても、より強く言っても、悪影響こそあれ、成績が改善することはありません。ご両親が時間・覚悟・お金・手間をかけて、取り組む姿勢を見せることがなければ、何も変わりません。

 

2の「親が教える」は最高だが、難しい

「親が教える」は、最高のオプションです。子供は親が出来ることは自分も出来るようになる・ならねばならないと信じます。自然と勉強への意識も高まります。

ただしご両親が教えるのは現実的ではない場合があります。仕事の合間を縫って親が教えようとしても、子供が言うことを聞かなかったり、覚えが悪ければイライラしてしまいます。また単純に親が問題を解けないという場合、あるいは解けたとしても良い教え方が分からないという場合が多いです。加えて、親の前で長時間座って勉強できる子供はあまりいないでしょう。親が子供を怒鳴りつけたりして、以後「パパ・ママとの勉強は嫌だ」と拒否されてしまうこともあります。

ご両親に十分な時間的・精神的余裕があれば良いのですが、現実的には難しいでしょう。

 

3の「塾の質問教室に行く」はアクティブな行為だが、時間効率が悪い

塾に通っている生徒にとっては、「塾の質問教室に行く」は最初に試してみるオプションです。良い所は

  • 塾なのである程度の監視が働いている(遊んだりしない・任せて安心)
  • 予め質問箇所を整理しておくこと自体が良い勉強になる
  • 質問しにいくこと自体がアクティブな行動なのでやる気につながる
  • 塾の講師がいるのでしっかりと答えてもらえる

悪い所は

  • 他の生徒が多いと1つか2つ質問して終わりになってしまう(時間をかけて塾に行っても実際に教えてもらうのは10分程度)
  • 自分の番を待っている間に集中して勉強していない場合が多い
  • 塾で個別に教わることを嫌がる生徒がいる(先生に怒られるのが嫌など)

分からない所が1個か2個で、生徒が自分で質問を整理して臨めるのであれば、最高の選択肢です。質問教室の混み具合や担当の先生のクオリティに左右されるので、ギャンブル的要素もあります。

 

4の「個別指導」は個人的に一番お勧めできない

個別指導を謳っていても、先生1人に生徒2人というのは、一番危険な指導形式だと思っています。僕自身、学生時代に個別指導でアルバイトしていたこともありますし、家庭教師として兄弟2人を同時に教えたこともありますが、これは一番成果が上がりにくい勉強方法です。

長所から言うと

  • 家庭教師よりは安価
  • 質問教室よりは多く教えてもらえる

短所は

  • 先生の質が低い。これが一番です。これは個別指導にいる先生達の人間性に問題があるのではなく、単純に個別指導の構造上、先生に対する報酬が低いからです。ご家庭の払う報酬が、施設の運営費や運営者に分配されるために、実際に教える先生にはあまり支払われません。報酬が低い所に人材は集まりません。結果として、室長以外はアルバイトあるいは学力の低い先生が多くなります。子供に対してどう教えるのが分からず、自分の解き方を押し付けて、生徒が「?」となる場合が多いです。また先生自体の学力が足りず、問題が解けない場合すらあります。塾の先生やプロの家庭教師に比べ、そもそもの学力・経験が劣るうえに、2人を同時に見ているので、ほとんど「監視員」にしかならないことがあります。
  • 教師が指導に集中できない。僕も経験がありますが、同時に2人の生徒を見るのは、ものすごく疲れるんです。生徒側から何を質問されるか分からない状況で、問題を即座に解いて、分かりやすく指導すると言うのは、スピード勝負ですし、ものすごく集中力がいるんですね。1人が限界なんです。2人同時の個別指導では待たせる方の生徒にもある程度の指示を与えなければならない、指導報告書も時間内に書かねばならない、2人に教える内容が全然違う、ということがあり、教えることに集中できないんですね。
  • 生徒が「勉強しているフリをする癖」を身につけてしまう。これはその後の生徒の勉強態度に影響を及ぼす大問題です。2人同時の授業で、待っている方の生徒は大体ボーッとしています。先生がもう片方の生徒に教えるのをぼんやり聞きながら、先生に怒られない程度にノートに何か書いて、勉強疲れを癒しています。待っている間に自分で進められるところを自主的に進められればいいんですが、『勉強を緩やかに監視されている』『せっかく自分の勉強に集中してもいつ自分の番が回ってきて中断されるか分からない』『すぐそこに先生がいるのに質問がすぐできない』という状況が、勉強の自立を妨げるのにぴったりの環境なんです。
  • 時間効率が悪い。単純に半分。実際はそれ以下の時間しか身についていないはずです。

悪いことをたくさん書きましたが、僕自身の経験を踏まえた本音です。ただし1対1の個別指導で、先生のクオリティが高ければ、何の問題ありません。個別指導でも時間帯によっては1対1にしてもらえることもありますし、室長は能力が高い場合が多いので、室長に見てもらえるのであれば問題ないでしょう。

コストを抑えつつ、そこそこの理解度(成果)でいいので、決まった時間生徒を預かってもらいたい、というニーズがハマれば、2対1の個別指導も良いでしょう。

 

5の「家庭教師」も万能でない

悪い所は

  • 価格が高い。これは大問題です。塾や学費に加えて、家庭教師の料金まで払うのは大変です。これは家庭教師が暴利を貪っているわけではなく、高学歴の専門家を拘束する時間(2時間の指導で移動時間含め約4時間の拘束・かつ平日は1日2人程度しか教えられない)を計算してみると、妥当な値段なのですが、だとしてもほとんどのご家庭からすれば異常に高いことには変わりありません。
  • 生徒の自立が損なわれる場合がある。塾の質問教室に行く場合は、問題を自分で解いてみて、疑問点を整理してから行くはずですが、家庭教師の場合は「大体この辺りが分からないから何とかして!」という感覚でいることが多いです。ご両親も「先生に任せておけば大丈夫」と安心してしまう場合があります。ですが、勉強は自主性が一番大切です。先生に来てもらうだけで満足せずに、どうすれば一番先生を生かせるのか、工夫する必要があります。

良い所は

  • 1対1で、集中して、その子に合った勉強が出来るということ。
  • 疑問点を解決するのが早い。早いということは、できる量が多いということです。

疑問点を解決するのに手っ取り早く効率が良いですが、値段が高いということですね。どうすれば一番効果が出るのか考えて、生徒の自立性を損なわないように利用すべきだと思います。

 

結論:個別指導VS家庭教師

結局は、生徒との相性や、担当の教師のレベル次第ですが、一般に2対1の個別指導はオススメできません。上記リストの1~3までで何とか頑張って、それでも問題が解決しないのであれば、個別指導の半分の時間で良いので、家庭教師に頼んだ方が良いと思います。

個別指導に行って半分勉強して、半分ボーッとしているくらいならば、家庭教師で集中して、余った時間は読書するなり、外で遊んだ方がずっと健康的です。

 

いかがでしょうか。自分が家庭教師なので贔屓目になっている部分もあると思いますが、宣伝のつもりでなく正直な考えを書いたつもりです。

どの形式も一長一短がありますが、子供の様子をよく見て、ご両親がバランスのよい判断をしてあげることが大切だと思います。

2019年の受験生報告④ (市立稲毛に合格)

遅れに遅れましたが、2019年の受験生報告の第4弾です。この生徒(D君とします)は、市立稲毛中学校に合格しました。

ちなみに千葉県の公立の中高一貫校は

  • 県立千葉(69)
  • 県立東葛飾(64)
  • 千葉大付属(60)
  • 市立稲毛(59)

の4つと言って良いと思います。カッコ内は偏差値ですが、昭和秀英中学の偏差値が同じサイトで63となっていましたので、おおよその難易度が分かると思います。

ベイタウンで一番人気のある公立中高一貫校が、距離の近い市立稲毛です。稲毛海浜公園・花の美術館の向かいで、海沿いに稲毛海岸の方に歩いていけば、ベイタウン内からも30分ほどで到着できます。

千葉の私立中学の四天王である秀英・市川・東邦大東邦・渋幕(僕が勝手に命名)の難易度がかなり高く、都内の市立中学は通学が大変という中で、市立稲毛は偏差値的にも狙い目の学校と言えると思います。

何よりも、市立稲毛中・高は、英語教育に定評があり、生徒の成績を伸ばすことに情熱がある学校なので、大学受験を見据えても、よい選択肢になると思います。

  • 市立稲毛高校の大学進学実績:

http://www.inage-h.ed.jp/shinro/goukaku2019.pdf

こちらを見ると、東大合格者こそいないものの、千葉大や早稲田/慶応/上智/明治など、人気大学に数多くの合格者を出していることが分かります。とくに上智への強さが際立っていて、これも英語教育に力を入れている成果かと思います。

一方で、それほど難関とはいえない大学への進学者も多く、市立稲毛に入学しても、モチベーションを保ち、校内でトップクラスの学力を維持しないと、難関大学への合格は厳しいということも分かります。

ともあれ、市立稲毛はベイタウン内で人気のある志望校であり、相応の実力を備えた素晴らしい学校と言えると思います。

稲毛中学の話が長くなりましたが、僕の生徒(D君)は記述力がとても高い優秀な生徒でした。小さな時からバリバリ勉強していたという感じではなく、スポーツを楽しみながら、学習能力の高さから自然な流れで中学受験することになった、という印象でした。

ベイタウンで稲毛中を受験するとなると、塾は市進や京葉学院が選択肢になります。公立の中高一貫校の問題はかなり特殊で、また各学校ごとに特色があるので、SAPIXなどの難関私立向けの塾では対策が難しくなります。難関私立向けの塾で下位の生徒が、偏差値が比較的低いからと言って、稲毛に浮気をすると痛い目に合うと思います。

僕が依頼を受けたのは、「私立稲毛中を受験したいけどどうしたらいいの?」「今のままで合格できるの?」「塾や個別指導にはどのくらい通うのがいいの?」といった漠然とした不安が、ご両親にあったからだと思っています。

D君本人は、かなり自立した生徒で、稲毛を受験すると決めた時から自分なりに勉強していたのですが、僕から見ると、どことなく行き詰まっている様子でした。公立中高一貫の勉強は

  • 参考書(過去問)が少ない
  • ほとんどの参考書(過去問)の解説・解答・採点基準がしっかりしていない
  • 記述問題が多いため、採点が難しく、現状の実力が把握しにくい
  • 一問ずつが重い(難しい・長い・記述が多い)ために、塾の質問教室やいいかげんな個別指導では疑問点を解決しにくい
  • 難関私立受験のように、塾のカリキュラムに沿って知識を積み上げていけば合格できるという種類のものではない

という所が難しい所です。

要するに、良くも悪くも大規模な受験ビジネスの枠外にあるんですね。

幸いにもD君は記述力が飛び抜けていました。ただし、大手塾でバリバリやっている子に比べると、算数の解法のストックが少なく、練習量も不足していました。理科・社会の単純知識も不足していました。全てをやり直している時間はなかったので、比較的出題されやすく、D君が苦手としていた図形の問題などを、一般的な参考書でフォローしました。

その後、過去問演習に入りました。市立稲毛の過去問は事前にある程度やっていてくれたのですが、上記のように、一人では完璧に進めることが難しいので、D君が疑問に思ってる所を一緒にやり直しました。市販されている過去問より古いものを1年分僕が所持していたので、そちらは新たに解きました。

その後、全国の公立中高一貫校の過去問が収録されている問題集に取り組みました。こちらの問題集は、いろいろな問題が多数収録されているのは良かったのですが、分厚い問題に対して、解答冊子が数ページというお粗末なもので、解答は間違っているし、解説は何もないし、解答が複数ある場合は堂々と(別解は省略)と書かれているようなものでした。みくに出版のいわゆる銀本もそうですが、それが悪いと言うのではなく、多くの問題を網羅することを第一とした本なんですね。

D君は「僕は曖昧なまま済ませる性分じゃない」と自分で言うほど、知的に成熟した生徒で、何がなんでも理解しようとしてくれました。結果的に、解説のないあの問題集を苦労して読み解くことが、力になったと思います。

稲毛の願書に書く自己アピール欄も、僕が添削する必要がないほど、しっかり書けました。受験に必要な三角定規について書いてあるページがサイトで見つけにくく、結局いるのか・いらないのかなどと2人で議論したこともありました。

そうこうしているうちに受験日がやってきました。D君は問題なく合格できましたが、以下の倍率などを見ると、優秀な子でもなかなか合格できない難関校であることは間違いありません。男女で7倍という高倍率な上、上述の通り、市立中学と受験傾向が全く違うことから、大手の塾内模試で偏差値が高くても、全く安心できません。受験当日の調子などで合格が左右されやすい学校でもあると思います。

  • 市立稲毛中学の受験倍率

http://www.city.chiba.jp/kyoiku/gakkokyoiku/kyoikushido/documents/31inagefuzokujyukensyabairitu.pdf

今後もベイタウン内での市立稲毛人気は続くと思います。その一方、それをサポートする体制は不足しているように感じています。

  • 何をしてよいか分からない
  • 過去問演習が思うように進まない
  • 採点基準が分からない
  • 願書の書き方が不安
  • 疑問点が解消できない
  • 参考書の選び方が分からない
  • 記述力がない

などという場合は、info@baytown-tutor.comまで遠慮なくご連絡ください。無料の体験授業で、方向性だけでもご相談にのります。

GW後の空き時間帯

GWが終わりますね。

世の中は10連休でしたが、僕は10連勤でした。GW中毎日伺うご家庭が複数ありましたが、GW中にしっかり勉強するのはとてもいいことです。4月のやる気も下降気味になる時期ですし、4月の遅れを取り戻すのに十分な時間が取れますよね。

 

ひとまず新学期の予定が落ち着き、GWも終わったので、僕の日程も定まってきました。現在の空き時間帯は次のようになっています。

  • 月曜 18:30~23:00
  • 火曜 10:30~23:00
  • 水曜 10:30~14:30
  • 木曜 10:30~15:00
  • 金曜 10:30~18:00
  • 土曜 8:00~13:00
  • 日曜 8:00~13:30

受験生の方は、直前に焦ることのないよう、現時点で目標偏差値に達していないようであれば、早めにお相談ください。根本的に勉強習慣を改善し、結果に現れるまでにはやはり時間がかかります。

 

また浪人生や、何らかの事情で学校に通えない生徒など、平日の昼間(夏休み・冬休み・春休み・GWは含まない、指導終了が16時より前)に指導のできる生徒の指導料を大幅に割り引くことにしました。ただし他の割引との併用は不可とさせていただきます。ご検討ください。

【通常】 小学生:6500円、中学生:7000円、高校生以上:7500円

【平日の昼間】 小学生:4000円、中学生:4500円、高校生以上:5000円

2019年の受験生報告③

遅ればせながら、今年の合格生徒の報告の第3弾です。

ベイタウン在住の生徒ではないのですが、SAPIXの生徒で小学5年生の夏から指導を開始し、市川・東邦大東邦・早稲田中に合格しました。渋幕は不合格、慶應は筆記試験に合格しましたが、棄権しました。

この生徒(A君)は、僕が指導を開始した頃、SAPIXの偏差値が45程度で、50を超えたことは一度もないという状態でした。ご両親は本人に任せるタイプで、「受験したかったらすればいいし、嫌ならいつでもやめていいんだからね」といつも言っていました。ご両親が生徒の勉強を細かく管理することはなく、サピックスの宿題をこなしているだけでした。

ですが野球が好きだったA君は、早稲田に憧れるようになりました。大学野球の影響ですね。学校見学で部活も見て、早稲田実業より早稲田の方が合っていると感じたようです。実業の野球部は厳しすぎると感じたようです。ご両親も「本人が早稲田に行きたいから頑張るというのであればいくらでもサポートする」ということで、僕が指導に行くことになりました。

僕の経験上、「ほったらかしの状態」でSAPIXになんとか食らいついていた生徒というのは、最後に一気に伸びる傾向があります。親が厳しく勉強を管理して、習い事や家庭教師でビッシリ予定が埋まっている、という生徒は直前期に息切れしてしまいます。「やらされている」「勉強に嫌気がさしている」「自分で自分の弱点を見つけようとしない」生徒は伸びないんですね。大人の世界では当たり前のことなんですが、積極性が何よりも大切だというのは、子供でも変わらないんです。それを忘れがちのご両親が多い気がします。あるいは忘れてはいないのですが、放っておくとあまりにも勉強しないので、厳しく管理するようになるのかもしれません。

僕が生徒を見るときは、様々なワザを駆使して、生徒の積極性を潰さないように気をつけています。

ともあれ、A君はそれまでにチャージしていたパワーを解放するように、勉強を始めました。非常に積極的で、僕の指導の日にはいつも、一緒にやりたい勉強を準備して待っていてくれました。

基本的には1週間に溜まった質問に答えるという形式でした。非常にシンプルですが、この形式は一番効率が良く、伸びやすい勉強法です。というのはこれまで述べてきたような「積極性」を潰さない形式だということです。小学生は基本的に素直ですが、それでも自分でやりたくない勉強を先生に強制されるのは嫌なものです。まして、塾や学校で散々課題を出されていて、それがしっかりこなせていないからこそ成績に問題を抱えているのに、家庭教師が来てさらに課題を追加されては嫌になってしまいます。

また生徒のやる気を潰す大きな要因は、わからない問題が溜まって行くのに、それを解決する方法がないことです。いつもモヤモヤした状態で、両親に聞いてもすっきりしないし(時には自分でやりなさいと怒られたり)、調べてみても辞書や本に書いてあることは抽象的で意味が分からないし、質問教室は混んでいて少ししか質問できないしで、いつのまにか「そうしたモヤモヤした状態が普通なんだ」「勉強ってこういうワケの分からないものなんだ」と勘違いするようになって、勉強そのものに対して嫌気がさしてしまうんですね。そして暗記だけで全てを済ませようとして勉強の方向性を誤ってしまう。こうなってしまった生徒の方向性を修正するのには時間がかかります。

幸いA君に関しては、やる気はあるし、分からないところは徹底的に考える素地が備わっていました。僕が説明しても、完全に理解できなければ彼は納得しませんでした。彼との勉強は僕にとってかなりハードなものでした。何しろ中途半端では納得してくれませんし、相当に難しい過去問などを教科を問わず次々に質問されて、その場で解き方を説明しなければならないのです。難関校の過去問を解説する時などは1問に30分以上かかることもありました。用意されていた質問に答える時間が足りず、別の曜日に授業日を追加することもありました。

彼は積極的でありながら、非常に謙虚な面もあって、僕に対する敬意を忘れず、もっと成績を伸ばすにはどうしたらよいかと色々質問してくれました。「これやったらいいんじゃない」「それは別にやらなくてもいいんじゃない」「過去問はいつからやるのか」など色々とアドバイスしましたが、僕の方から特に強制することはありませんでした。

結果、1年ほどで指導前よりもかなり偏差値(SAPIXで10くらい)が上がり、志望校に合格できました。いつも言っているのですが、受験に奇跡はありません。「偏差値が何十も上がって合格した」という広告文句を信用してはいけません。〇〇の塾に通えば偏差値が上がるとか、〇〇に習えば必ず志望校に合格するなどということはありません。彼の成功は上記のような条件が噛み合ったからです。

両親にとっても教師にとっても、「生徒のやる気を潰さないようにすること」「生徒が疲れすぎないようにすること」、そしてもちろんその中で「出来るだけ本質的な勉強させる」が大切だと思っています。「生徒のやる気スイッチを入れてあげる」いうアクティブな方向性ではなく、「やる気を潰さない」「やる気が出てきたら伸ばしてあげる(疑問点をクリアにしてあげる)」というパッシブな方向性が正しいのではないかなと思っています。むしろそれが「やる気スイッチを入れる」という本当の意味ではないかと思っています。