受験が差し迫っていますね。多くの生徒がラストスパートで必死に勉強に励んでいることと思います。
僕の家庭教師としての指導も、今年は受験生が多く多忙なのですが、2人すでに指導が終了しました。そのうちの1人(A君とします)を、今年の指導例としてシェアします。
8年前、A君が5年生の時に指導を開始しました。彼はSAPIXに通っており、真ん中から下のクラスでした。苦手教科だった理科の指導を主にしていました。当時反抗期が始まっており、ご両親との勉強を断固拒否し、ご両親も中学受験の経験がなく、どう導いていけばよいのか分からない状態でした。
反抗期で手が付けられなく感じられる生徒でも、教師と1対1で反抗する子はほとんどいません。落ち着いて週2時間〜4時間、苦手教科を一緒に勉強した結果、SAPIXで真ん中くらいをキープできるようになり、結果的に明大中野に進学することになりました。
合格が決まった後も、英語や数学を先取り指導することになりました。本人の反抗期は全く収まっていなかった上に、英語に苦手意識が強く何から手を付けて良いか分からない状態でした。私立中学には英語をしっかり経験してきた生徒が多くいる中でついていけるだろうかと、本人もご両親も心配のようでした。
中学・高校は、学校の定期テストで点数を取ることと英検に集中して勉強しました。ほとんどの生徒が大学に進学できる中高一貫校であったこともあり、塾に通って大学受験向けの勉強をするというよりは、確実に希望の学部に進学できることと、英語の実力をつけることに主眼をおいていました。
中高一貫校であっても、日本の英語は基本的に文法が重視されます。これは今も昔も変わりません。それをしっかり勉強したことで、中学高校では上位をキープしていました。大学進学のための成績が取れることが分かってからは英語のリスニングの勉強が中心になりました。授業中英語だけで話したり、リスニング教材のディクテーション(ネイティブが話したことを全て文字に書き起こすこと)をひたすらやっていました。
先日、無事に希望の学部に進学が決まったので指導終了となりました。8年前よりも明治大学の難易度が格段に上がっており、楽に(?)明治大学の希望の学部(かなり入るのが難しい学部)に行けたことは、結果的に大成功だったとご両親にも喜んで頂けました。
高校生になってからは、LINEで勉強の質問に答えていたのですが、そちらでのやりとりは今でも続いています。8年も一緒に勉強してきたので、僕も彼も今は寂しい気持ちが強いですが、LINEで雑談(将来の職業や恋愛の相談なども!)ができるので、今は良いですね。最後には勉強の主導権は完全にA君が持っていて、僕はいわゆるメンターであろうとしていました。
8年もあると、成績が上がったり下がったり、勉強のモチベーションも上がったり下がったりするのですが、ご両親が勉強習慣の一貫として僕との勉強を続けさせてくれたおかげで、非常に気持ちよく指導を終了することができました。
この所ずっと予定がいっぱいで新しい生徒をお断りしていたのですが、進学が決まる生徒が少しずつ出てきて、新しい生徒の募集を再開しました。新学年からの指導もお受けしているので、興味のある方は体験授業をお申し込みください。