千葉近辺の難関中学入試日程のまとめ (2022年度・令和4年)

  • 幕張ベイタウン・千葉市周辺で受験する生徒の多い中学の日程をまとめました。私立四天王の渋幕・市川・東邦大東邦・秀英に加え、人気の高い公立2校になります。
  • 当ページをまとめた時点(9/3)で2022年の入試情報がない学校は、前回入試の情報になっています。
  • 正しい情報は必ず公式サイトで確認してください。
  • 各学校の偏差値はSAPIX発表のものです。

 

各学校の試験日まとめ

  • 青字は各学校のメインの受験日になります。
12/1 東邦大東邦(推薦:40名)
12/11 稲毛(1次)
1/20 市川(第1回:280名) 秀英(午後特別:30名)
1/21 東邦大東邦(前期:240名) 千葉大附属
1/22 渋幕(1次:215名) 秀英(1回:110名)
1/24 稲毛(2次)
2/2 渋幕(2次:45名) 秀英(2回:20名)
2/3 東邦大東邦(後期:20名)
2/4 市川(2次:40名)

 

渋谷幕張中学校 (偏差値:64)

出願期間 試験日 合格発表日 手続締切日 受験科目
1次(215名) 12/15~1/10 1/22 1/24 1/25 国算100点・理社75点(合計350点)
2次(45名) 1/24~1/27 2/2 2/3 2/3 国算100点・理社75点(合計350点)

 

市川中学校  (偏差値:56)

出願期間 試験日 合格発表日 手続締切日 受験科目
第1回(男子180名・女子100名) 12/16~1/15 1/20 1/22 1/25 国算理社100点(合計400点)
第2回(40名) 1/22~2/3 2/4 2/4 2/5 国算理社100点(合計400点)

 

東邦大東邦中学校  (偏差値:55)

出願期間 試験日 合格発表日 手続締切日 受験科目
推薦(40名) 11/8~11/12 12/1 12/2 12/3 国算100点・理社50点(合計300点)
前期(240名) 12/3~1/11 1/21 1/23 1/24 国算理社100点(合計400点)
後期(20名) 1/23~2/2 2/3 2/4 2/4 国算100点・理社50点(合計300点)

 

昭和学院秀英中学校 (偏差値:54)

出願期間 試験日 合格発表日 手続締切日 受験科目
午後特別(30名) 12/18~1/14 1/20 1/21 1/22 国80点・算120点(合計200点)
1回(110名) 12/18~1/14 1/22 1/23 1/24 国算100点・理社50点(合計300点)
2回(20名) 1/25~1/31 2/2 2/2 2/3 国算100点・理社50点(合計300点)

 

稲毛市立国際中等教育学校 (偏差値:48)

出願期間 試験日 合格発表日 手続締切日 受験科目
1次検査(160名) 11/18~11/25 12/11 12/22 1/13 適性検査Ⅰ(国社)、適性検査Ⅱ(理数)
2次検査 (1次合格後)1/11~1/13 1/24 2/1 2/3 適性検査Ⅲ(論述と英語)、面接

 

千葉大学教育学部附属中学校 (偏差値:46)

出願期間 試験日 合格発表日 手続締切日 受験科目
1次選考(書類審査) 12/25~12/28(出願は志願者本人) 1/7に郵送で発送 書類審査
2次検査(60名) 1/21 2/12 プレゼン、作文、総合問題(記述式)

ベイタウン近辺(千葉)の中学入試日程のまとめ (2021年度)

まずは一覧にしておきます。(秀英は去年と同じと仮定)

  • 1/20 秀英(午後特別入試)市川(第一回)
  • 1/21 千葉大附属東邦大東邦(前期)
  • 1/22 秀英(第一回)渋幕(一次)
  • 1/24 市立稲毛
  • 2/2 秀英(第二回)渋幕(二次)
  • 2/3 東邦大東邦(後期)
  • 2/4 市川(第二回)




① 市立稲毛中の入試日程

市立稲毛中の入試の日程が発表されていましたね。6/3付になっていますが、6月の時点では掲載されていなかったと思います。公式サイトはこちら。

  • 入試日が1/24となっています。

 

② 千葉大学附属中学の入試日程

千葉大附属も発表になっています。公式サイトはこちら。

  • 入試日は1/21となっています。

 

③ 昭和秀英中の入試日程

秀英の募集はまだ出ていませんが、去年は以下のようでした。公式サイトはこちら。

秀英の入試日(去年・2020年度)

午後特別入試 1/20

第一回 1/22

第二回 2/2

 

④ 市川中の入試日程

市川も発表済です。公式サイトはこちら

・第一回は1/20、第二回は2/4となっています。

 

⑤ 東邦大東邦中の入試日程

東邦大東邦も発表済です。公式サイトはこちら。

 

  • 前期が1/21、後期が2/3となっています。

 

⑥ 渋谷幕張中の入試日程

日程は発表済です。公式サイトはこちら。

  • 一次が1/22、二次が2/2となっています。

 

入試日程のまとめ

以上まとめると(秀英が去年と同じだと仮定

  • 1/20 秀英(午後特別入試)市川(第一回)
  • 1/21 千葉大附属東邦大東邦(前期)
  • 1/22 秀英(第一回)渋幕(一次)
  • 1/24 市立稲毛
  • 2/2 秀英(第二回)渋幕(二次)
  • 2/3 東邦大東邦(後期)
  • 2/4 市川(第二回)

帰国生入試などは含んでいません。実際に公式サイトで確認お願いします。

SAPIX偏差値が55~であれば青い日程、50以下であれば緑の日程、を参考にすればよいと思います。もちろんもっと偏差値を下げる、あるいは都内の学校も考慮すれば、バリエーションは増えてきます。

基本的に千葉入試は1月中に終わると思って良いと思います。二回目や後期は合格者が少なく、レベルも高くなるので(1回目に失敗した上位陣が下りてくるため)、現実的ではありません。

優秀な生徒は1/20の市川か1/21の東邦大東邦を何がなんでも合格し、後は渋幕にチャレンジという流れでしょう。

市川や東邦大が難しすぎると感じる生徒は秀英を基本に据えることになります。秀英に加えて公立を考慮するといいでしょう。千葉大附属(国立)や市立稲毛は、公立ですが、進学実績を考えるとお得な学校と言えます。この中では偏差値が低めでも入るチャンスがあり、学費も安いです。ただし、私立の学校とはまったく入試問題の傾向が違うため、特別な対策が必要になってきます。

また中学受験の勉強を特にしていない生徒が、公立一貫校を『一応受けてみる』という場合があると聞きます。ですが、塾・個別指導・家庭教師に全く教わっていなかったり、小学校の勉強が難しいと感じる生徒は、ノーチャンスです。いくら『特別な知識がいらない入試』といっても、思考力や記述力や、その元となる知識が必要です。受けるつもりがあるのであれば、遅くとも夏には対策を始めましょう。


2019年の受験生報告③

遅ればせながら、今年の合格生徒の報告の第3弾です。

ベイタウン在住の生徒ではないのですが、SAPIXの生徒で小学5年生の夏から指導を開始し、市川・東邦大東邦・早稲田中に合格しました。渋幕は不合格、慶應は筆記試験に合格しましたが、棄権しました。

この生徒(A君)は、僕が指導を開始した頃、SAPIXの偏差値が45程度で、50を超えたことは一度もないという状態でした。ご両親は本人に任せるタイプで、「受験したかったらすればいいし、嫌ならいつでもやめていいんだからね」といつも言っていました。ご両親が生徒の勉強を細かく管理することはなく、サピックスの宿題をこなしているだけでした。

ですが野球が好きだったA君は、早稲田に憧れるようになりました。大学野球の影響ですね。学校見学で部活も見て、早稲田実業より早稲田の方が合っていると感じたようです。実業の野球部は厳しすぎると感じたようです。ご両親も「本人が早稲田に行きたいから頑張るというのであればいくらでもサポートする」ということで、僕が指導に行くことになりました。

僕の経験上、「ほったらかしの状態」でSAPIXになんとか食らいついていた生徒というのは、最後に一気に伸びる傾向があります。親が厳しく勉強を管理して、習い事や家庭教師でビッシリ予定が埋まっている、という生徒は直前期に息切れしてしまいます。「やらされている」「勉強に嫌気がさしている」「自分で自分の弱点を見つけようとしない」生徒は伸びないんですね。大人の世界では当たり前のことなんですが、積極性が何よりも大切だというのは、子供でも変わらないんです。それを忘れがちのご両親が多い気がします。あるいは忘れてはいないのですが、放っておくとあまりにも勉強しないので、厳しく管理するようになるのかもしれません。

僕が生徒を見るときは、様々なワザを駆使して、生徒の積極性を潰さないように気をつけています。

ともあれ、A君はそれまでにチャージしていたパワーを解放するように、勉強を始めました。非常に積極的で、僕の指導の日にはいつも、一緒にやりたい勉強を準備して待っていてくれました。

基本的には1週間に溜まった質問に答えるという形式でした。非常にシンプルですが、この形式は一番効率が良く、伸びやすい勉強法です。というのはこれまで述べてきたような「積極性」を潰さない形式だということです。小学生は基本的に素直ですが、それでも自分でやりたくない勉強を先生に強制されるのは嫌なものです。まして、塾や学校で散々課題を出されていて、それがしっかりこなせていないからこそ成績に問題を抱えているのに、家庭教師が来てさらに課題を追加されては嫌になってしまいます。

また生徒のやる気を潰す大きな要因は、わからない問題が溜まって行くのに、それを解決する方法がないことです。いつもモヤモヤした状態で、両親に聞いてもすっきりしないし(時には自分でやりなさいと怒られたり)、調べてみても辞書や本に書いてあることは抽象的で意味が分からないし、質問教室は混んでいて少ししか質問できないしで、いつのまにか「そうしたモヤモヤした状態が普通なんだ」「勉強ってこういうワケの分からないものなんだ」と勘違いするようになって、勉強そのものに対して嫌気がさしてしまうんですね。そして暗記だけで全てを済ませようとして勉強の方向性を誤ってしまう。こうなってしまった生徒の方向性を修正するのには時間がかかります。

幸いA君に関しては、やる気はあるし、分からないところは徹底的に考える素地が備わっていました。僕が説明しても、完全に理解できなければ彼は納得しませんでした。彼との勉強は僕にとってかなりハードなものでした。何しろ中途半端では納得してくれませんし、相当に難しい過去問などを教科を問わず次々に質問されて、その場で解き方を説明しなければならないのです。難関校の過去問を解説する時などは1問に30分以上かかることもありました。用意されていた質問に答える時間が足りず、別の曜日に授業日を追加することもありました。

彼は積極的でありながら、非常に謙虚な面もあって、僕に対する敬意を忘れず、もっと成績を伸ばすにはどうしたらよいかと色々質問してくれました。「これやったらいいんじゃない」「それは別にやらなくてもいいんじゃない」「過去問はいつからやるのか」など色々とアドバイスしましたが、僕の方から特に強制することはありませんでした。

結果、1年ほどで指導前よりもかなり偏差値(SAPIXで10くらい)が上がり、志望校に合格できました。いつも言っているのですが、受験に奇跡はありません。「偏差値が何十も上がって合格した」という広告文句を信用してはいけません。〇〇の塾に通えば偏差値が上がるとか、〇〇に習えば必ず志望校に合格するなどということはありません。彼の成功は上記のような条件が噛み合ったからです。

両親にとっても教師にとっても、「生徒のやる気を潰さないようにすること」「生徒が疲れすぎないようにすること」、そしてもちろんその中で「出来るだけ本質的な勉強させる」が大切だと思っています。「生徒のやる気スイッチを入れてあげる」いうアクティブな方向性ではなく、「やる気を潰さない」「やる気が出てきたら伸ばしてあげる(疑問点をクリアにしてあげる)」というパッシブな方向性が正しいのではないかなと思っています。むしろそれが「やる気スイッチを入れる」という本当の意味ではないかと思っています。

渋幕の立体図形 平成18年度 第6問

  • 『渋幕の対策をしたいのですが、他の学校の過去問演習も忙しいので、特徴的な問題を効率よく練習できませんか?』とご依頼をよく頂きます。そうした場合、立体図形の対策が第一になります。
  • 時間がかかっても良いので、しっかりを図を書いて、色々と頭をひねることが大切です。

 

印刷して解く場合はこちらからどうぞ

 

 

まず直線を軸として回転する問題について覚えておくべきことは

  1. どの点でも一回転すれば元の位置に戻ってくる
  2. ある点が一回転した時に描く軌道は円である
  3. 点を回転させると線(円)になる
  4. 線を回転させると平面(だいたいドーナツ型)になる
  5. 平面を回転させると立体になる
  6. 軸から一番近い点と一番遠い点の差を考える

1と2はよく考えれば当たり前のことですね。

3,4,5は直感的に理解できるでしょうか?

そして実際に解くためには6が必要になります。

 

(1)  辺ADを回転させるのですが、辺ADの中で軸BCから一番近いのは点Aですね。線分AHが一番距離の近いところです。そして一番遠いのが点Dです。軸BCを地面に水平に立てて、上から見てみましょう。軸の上をB、下をCとしています。

このとき軸BCの真ん中Hの高さのところに、点A,D,Hが一つの平面上にあります。

そして軸BCを中心に回転させた時、点Aは半径4cmの円を描き、点Dは半径5cmの円を描きますね。この間のドーナツ状のところが求める面積です。したがって

5×5×3.14-4×4×3.14=(25-16)×3.14=9×3.14=28.26cm2

となります。

 

 

(2)   今度は平面BCFEを回転させます。(1)では軸から一番近い点と一番遠い点を考えましたが、今度は軸ADから一番近い線と遠い線を考えます。EFの真ん中の点をIとすると、ADから一番近い線がHIで、一番遠い線がBEまたはCFです。

また上から見てみましょう。軸ADとBE,HI,CFは全て地面に垂直になっています。

赤い線に見えるのが上から見たときの平面BCFEです。この平面を回転させてできるのは、図のドーナツ形に高さ3を持たせた柱です。

この図のドーナツ形は(1)と同じものですね。ですから面積は28.26です。柱はどんな形をしていても底面積に高さをかければ体積がでます。したがって

28.26×3=84.78cm2

あるいは半径5高さ3の円柱から、半径4高さ3の円柱を引いてもいいです。

5×5×3.14×3-4×4×3.14×3=75×3.14-48×3.14=27×3.14=84.78cm2

 

[解答]    (1) 28.26cm2    (2) 84.78cm2