毎年夏休み期間中は1日中指導をしています。最近はベイタウン内や千葉近辺の生徒が増えましたし、ほぼ半数がオンライン授業なので、酷暑の中の移動が減って助かっています。それにしても、本当に暑いですね。
僕の生徒の中には、渋幕を受験する子が毎年何人かいて、今年もすでに対策をし始める時期ですが、先日小学3年生の生徒のご両親から渋幕受験についてのご相談を受けました。
ご質問は『渋幕に行かせたいと希望しているのですが、どうしたらいいですか』という趣旨でした。
僕が「SAPIXに入ってアルファクラスを維持してください」と言うと、「うちの子が才能があるか分からないし、両親もフルサポートできる自信がないし、中学受験がよく分からないから、臨海セミナーや早稲アカや市進などの『面倒見がいい』と言われる塾で様子を見るのはダメだろうか」とおっしゃいました。こうしたモヤモヤした不安を感じていらっしゃるご両親は多いと思います。
僕が「ベイタウン(千葉)で渋幕を目指すのであれば、SAPIX以外は基本的にありえない」というとショックを受けていらっしゃいました。
確かに早稲アカは去年1人合格者がいたかもしれません。それ以外の塾でももしかしたら1,2人いるかもしれません。
ですが、それはおそらく例外的な生徒です。生徒がそもそも自分で勉強できる・親に中学受験のノウハウがある、(そして最も確率が高いのが)他塾にも通っているという場合です。基本的にベイタウンから通う塾で渋幕レベルの内容をカリキュラムとして教えられるのはSAPIXだけです。
『面倒見がいい』塾というのと、『優秀な生徒を育てる』塾のは全く別のことで、ともすれば逆のことです。これは『面倒見のいい大学』が一般的には優秀な大学ではないことを考えてみれば分かります。ベイタウン内の各塾の合格実績を見てもSAPIXが圧倒的に有利です。それでもSAPIXに入れるというのはハードルが高いように感じることもよく分かります。
ベイタウンに住む親御さん達はご自身が優秀であるにも関わらず、中学受験に関して消極的であったり、のんびりとされている方が多い印象です。都内でずっと教えていた僕からすると、ホッとする環境ですし、「子供がのびのび育つにはその方がいいよね」と考えています。
ですが、今や日本一難しい中学になってしまった渋幕を希望するのであれば、『最高の塾に入れて』『親がある程度サポートして』さらに『お金もある程度かける』という覚悟が必要になります。
といっても、SAPIXや渋幕受験に関して、必要以上に敷居が高いように感じる必要はありませんし、ご両親のサポートも「ほどほど」というのが一番大切になります。もちろんご両親が中学受験の問題を解ける必要は全くありませんし、お子様に直接教える必要もありません。この辺りの匙加減が分からず、不安に感じるご両親が多いのだと思います。
渋幕に関しては、上でも述べたように、女子のSAPIX偏差値が1位になっています。男子でも開成・筑駒に次ぐレベルです。出遅れると取り返しがつかないので、『なんとなく憧れがある』という方は、一度ご相談ください。